エコー・超音波

週数ごとのエコー写真:妊娠初期から後期までの見え方

胎嚢だけの4〜5週、心拍が見える6週ごろ、全身が写る妊娠初期の終わり、横顔が見える中期、体の一部しか写らない後期。週数ごとのエコー写真の見え方をまとめました。

この記事は一般的な情報であり、医学的なアドバイスではありません。ご自身の妊娠や健診については、主治医や助産師にご相談ください。

エコー写真の見え方は、週数で大きく変わります。妊娠4〜5週ごろは黒い袋(胎嚢)だけ、6週前後に心拍が見え、妊娠初期の終わりには頭と手足のある全身が1枚に収まります。中期は横顔や背骨がはっきりし、後期は赤ちゃんが大きくなって体の一部しか写らなくなります。この記事では、各時期のエコー写真に「何が写っていて、何が写っていないのか」を順に整理します。

週数ごとの見え方の早見表

まずは全体の流れを表にまとめました。週数は目安で、赤ちゃんの向きや機械、検査の方法によって前後します。

時期 写真に写るもの よく見る表示
妊娠4〜5週ごろ 子宮の中の黒い丸い袋(胎嚢) GS
妊娠5〜6週ごろ 胎嚢の中の小さな白い点や輪(卵黄嚢・胎芽)、心拍のまたたき GS、CRL
妊娠8〜11週ごろ 頭とお尻がわかる「2頭身」の姿 CRL
妊娠12〜15週ごろ 頭、手足、背骨がそろった全身 CRL、BPD
妊娠16〜27週ごろ 横顔、背骨、大腿骨、手のひら BPD、AC、FL、EFW
妊娠28週〜 顔や体の一部のアップ BPD、AC、FL、EFW

表示の略語の意味は、エコー写真の見方:GA・BPD・FLなど用語と向きの読み方でくわしく解説しています。

妊娠初期(〜15週):袋から「人の形」へ

妊娠初期のエコー写真は、数週間で見え方がもっとも大きく変わる時期です。

妊娠4〜5週ごろ。 最初に見えるのは、子宮の中の黒い丸い袋、胎嚢(たいのう)です。MSDマニュアルによると、子宮内の胎嚢は典型的には妊娠4〜5週ごろに超音波で確認でき、卵黄嚢は通常5週までに胎嚢の中に見えるとされています(MSDマニュアル プロフェッショナル版「産科患者の評価」)。写真では、白っぽい子宮の中にぽっかり黒い丸があるように見えます。

妊娠5〜6週ごろ。 胎嚢の中に、小さな白い粒のような赤ちゃん(胎芽)が見え始めます。同じMSDマニュアルでは、心拍動は5〜6週ほどで直接観察でき、7〜8週ではほとんどのケースで子宮内の妊娠が確認できると説明しています。心拍は写真では止まって見えますが、画面の上ではチカチカとまたたいています。

妊娠8〜11週ごろ。 頭とお尻がわかる、ころんとした姿になります。この時期は頭からお尻までの長さ(CRL)を測って、妊娠週数や予定日を確かめることがあります。厚生労働省も、妊娠初期の超音波検査では赤ちゃんの大きさから妊娠週数がわかると案内しています(厚生労働省「妊婦健診の検査内容を知っておきましょう」)。

妊娠12〜15週ごろ。 頭、胴体、手足がそろい、1枚の写真に全身がおさまる最後の時期です。手足を動かしている様子が見えることもあります。初めてのエコーで何をするかは初めてのエコー写真はいつもらえる?にまとめています。

妊娠中期(16〜27週):横顔と体のつくり

妊娠中期は、横顔や背骨、手のひらなど、体のパーツがはっきり見えてくる時期です。そのかわり赤ちゃんが大きくなるので、全身を1枚に収めるのは難しくなっていきます。

この時期の健診では、頭の幅(BPD)、お腹の大きさ(AC)、太ももの骨の長さ(FL)などを測り、そこから推定体重(EFW)を計算します。日本産科婦人科学会周産期委員会の資料では、胎児計測は頭部、腹部、大腿骨などを測り、推定体重を週数ごとの基準と比べて発育を確かめる検査だと説明しています(日本産科婦人科学会周産期委員会「胎児計測と胎児発育曲線について」)。

MSDマニュアルは、体のつくりを詳しく見る検査(解剖学的評価)を18〜22週ごろとしています。横向きの写真では、おでこから鼻、口、あごまでの横顔のラインが写ることが多く、エコー写真がいちばん「赤ちゃんらしく」見えてくる時期でもあります。顔がいつごろできるのかは赤ちゃんの顔はいつできる?をどうぞ。

3D・4Dエコーがきれいに撮れる時期

立体的な3D・4Dエコーは、ふっくらしてきた顔と、顔の前の羊水のバランスがよい時期にきれいに撮れます。たとえば信州大学医学部附属病院の3Dエコーの案内では、撮影は妊娠25〜33週ごろが最も適しているとしつつ、週数や羊水の量、赤ちゃんの向きによっては希望の画像が撮れないこともあると書かれています(信州大学医学部附属病院)。

妊娠後期(28週〜):アップの写真が増える

妊娠後期のエコー写真は、顔だけ、足だけ、といった体の一部のアップが中心になります。赤ちゃんが子宮いっぱいに大きくなり、全身が画面に入らないためです。顔が子宮の壁や胎盤、自分の手に押しつけられて、つぶれたように写ることもあります。

推定体重はこの時期も測りますが、日本産科婦人科学会周産期委員会の資料によると、推定体重には±10%程度の誤差があり、1回の計測だけで大きい・小さいと一喜一憂する必要はないとされています。

エコー写真を「顔」として楽しむ

週数ごとのエコー写真を並べると、黒い袋から横顔まで、成長の記録になります。原本は色あせやすいので、早めにスキャンして残しておきましょう。

横顔が写ったエコー写真から、生まれたあとの顔を想像してみたい人は、SeeMyBabyのエコー写真から赤ちゃんのポートレートを作る機能を使う方法もあります。エコー写真1枚から、AIが想像した新生児のポートレートを約1分で描きます。エコー写真を鮮明にしたり、医学的に分析したりするものではありません。横顔がはっきりした3D・4Dのエコー写真ほど元の写真に近い仕上がりになり、妊娠初期の写真や2Dの写真では想像で補う部分が大きくなります。

参考資料

パパ・ママからよくある質問

エコー写真で赤ちゃんの形がわかるのは何週からですか?

頭とお尻がわかる姿になるのは妊娠8〜11週ごろ、頭と手足がそろった全身が見えるのは12週前後が目安です。

妊娠初期のエコー写真に何も写っていないように見えます。

妊娠4〜5週ごろは、黒い丸い袋(胎嚢)だけが写るのが一般的です。気になることは、写真を見ながら医師に聞いてみてください。

後期のエコー写真で顔がつぶれて見えるのはなぜですか?

赤ちゃんが大きくなり、顔が子宮の壁や胎盤、自分の手に近いためです。写真の見え方の問題で、顔そのものの形とは別のことが多いです。

エコー写真は毎回もらえますか?

病院によって違います。健診のたびに印刷してくれるところもあれば、必要な時期だけのところ、アプリで共有するところもあります。

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Sarina GomezSeeMyBaby 編集者

Sarina Gomez(サリナ・ゴメス)はSeeMyBaby編集チームのペンネームです。

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