エコー・超音波

5Dエコーとは?3D・4Dとの違いと日本での呼び方

5Dエコーは新しい種類の超音波検査ではなく、3D・4Dの画像に光や影をつけて肌のように見せる表示方法を指すことが多い言葉です。3D・4Dとの違いと、顔の見え方、受ける前に確認したいことを解説します。

「5Dエコー」は、3D・4Dとは別の新しい超音波検査というより、3D・4Dで集めたデータに仮想の光や影をつけて、赤ちゃんの肌をよりリアルに見せる「表示のしかた」を指して使われることが多い言葉です。超音波を当てて立体のデータを集めるしくみは4Dエコーと同じで、5番目の次元が加わるわけではありません。医療機関によって「5D」「HDlive」「リアル4D」など呼び方が違うので、何が見られるのかを具体的に確認するのがいちばん確実です。

2D・3D・4D・5Dの違いを整理

まず、よく使われる呼び方を整理しておきましょう。

呼び方 どんな画像か 顔の見え方
2D 体の断面を白黒で映す、健診の基本のエコー 横顔のシルエットや輪郭がわかる
3D 断面を重ねて立体の静止画にしたもの 顔の凹凸が立体的に見える
4D 3Dをリアルタイムの動画で見るもの あくび、口の動き、手の動きがわかる
5D(呼び名) 3D・4Dの画像に光や影の表現を加えたもの 肌の質感や陰影が強調され、写真に近い雰囲気になる

「D」は本来「次元(dimension)」の意味で、3Dは立体、4Dは立体+時間(動き)を表します。5Dはこの数え方の延長ではなく、「さらにリアルに見える」ことを伝えるための呼び名として使われています。3Dと4Dの違いをもっと詳しく知りたい人は 3Dエコーと4Dエコーの違い をどうぞ。

「5D」と呼ばれる表示の正体:仮想の光源

5Dエコーとして案内される画像には、超音波装置に搭載された、光と影を計算する表示機能で描かれたものがあります。代表的な例が、GEヘルスケアの超音波装置Volusonシリーズに搭載されている「HDlive」です。

GEヘルスケアの製品資料では、HDliveについて次のように説明しています(GE Healthcare「HDlive Technologies」2018年)。

  • 従来の立体表示は、固定された光源の光を肌の表面で反射させて描いている。
  • HDliveでは、光を当てる場所や方向、強さを調整できる仮想の光源を使う。
  • 肌を照らす表現と影の表現を組み合わせ、奥行きを感じやすくしている。
  • 「HDlive Studio」では、強さを変えられる最大3つの光源を使える。

同社の製品ページでも、HDliveは3D表示に加えて「別の見え方」を足す機能として紹介されています(GE HealthCare Voluson)。つまり、超音波を当てる方法そのものではなく、集めたデータをどう描くかの違いです。メーカーや機種によって似た機能の名前は違い、どの機能を「5D」と呼ぶかも医療機関ごとに異なります。

5Dエコーで顔はどこまで見える?

光と影の表現が加わると、ほほのふくらみやまぶた、唇の形が、ふつうの3D画像より自然に見えやすくなります。写真のような雰囲気になるので、記念として人気があるのもうなずけます。

一方で、表示方法を変えても、もとのデータに写っていないものは見えません。次のような条件は、5Dでも4Dと同じように影響します。

  • 赤ちゃんの向き。 顔がお母さんの背中側を向いていると、顔は写りません。
  • 顔の前にあるもの。 手、へその緒、胎盤が顔の前にあると、そこが隠れたり、ゆがんで見えたりします。
  • 羊水の量。 顔の前に羊水のすき間があるほうが、顔の輪郭がきれいに出ます。
  • 妊娠週数。 皮下脂肪がつく前の時期は、ほほがほっそり見えます。

また、エコーの画像は音の反射から作った「立体の絵」で、写真ではありません。鼻が大きく見えたり、むくんだように見えたりする理由は 3Dエコーと実際の顔の違い で解説しています。

5Dエコーを受ける前に確認したいこと

「5Dエコー」と書かれていても、中身は医療機関によって違います。予約の前に、次のことを聞いておくと安心です。

  1. 何を5Dと呼んでいるのか。 光の表現を加えた静止画なのか、動画なのか。
  2. 妊婦健診の一環か、別枠の自費検査か。 費用と、健診の超音波とは別に行うのかどうか。
  3. 何分くらいかかるか。 長く当て続けるのか、必要な範囲で撮るのか。
  4. データのもらい方。 写真、動画、USB、スマホアプリなど。

超音波の安全性や、記念目的の撮影について専門機関がどう考えているかは 4Dエコーは必要? でまとめています。受けるのにちょうどいい時期は 3Dエコーはいつがベスト? を参考にしてください。

手元のエコー写真から、生まれたあとの顔を想像する

5Dエコーを受けなくても、手元にあるエコー写真から「生まれたらこんな顔かな」と想像して楽しむ方法があります。SeeMyBabyの エコー写真から赤ちゃんのポートレートを作る機能 では、エコー写真1枚から約1分で新生児のポートレートを描きます。横顔がはっきり写った3D・4Dの写真ほど元の写真に近い仕上がりになり、2Dの写真でも作れます。

5Dエコーの画像が「エコーの見た目をリアルに描く」ものだとすれば、アプリのポートレートは「生まれたあとの姿を想像して描く」ものです。AIが想像した顔なので、本当の顔を当てるものではなく、医学的な検査でもありません。ほかの記事は SeeMyBabyブログ から読めます。

参考資料

  • GE Healthcare. HDlive Technologies(Voluson Expert BT19 製品資料、2018年)PDF
  • GE HealthCare. Voluson. ページを読む

パパ・ママからよくある質問

5Dエコーと4Dエコーは何が違いますか?

超音波で立体のデータを集めるしくみは同じです。5Dと呼ばれるものは、4Dの画像に仮想の光や影の表現を加えて、肌の質感をよりリアルに見せる表示方法を指すことが多い言葉です。

日本でも5Dエコーは受けられますか?

光の表現を加えた表示機能を備えた超音波装置を使い、「5D」や機能名で案内している医療機関があります。呼び方は施設ごとに違うので、何が見られるのかを予約前に確認しましょう。

5Dエコーなら、生まれたあとの顔がわかりますか?

5Dでも、画像は超音波の反射から作った立体の絵で、写真ではありません。赤ちゃんの向きや羊水、週数によって見え方が変わり、生まれたあとの顔をそのまま表すものではありません。

5Dエコーは4Dより赤ちゃんへの負担が大きいですか?

5Dと呼ばれる表示は、集めたデータの描き方の違いなので、表示方法そのものが追加の負担になるわけではありません。ただ、撮影にかかる時間は施設によって違うので、気になる場合は事前に確認しましょう。

Sarina GomezSeeMyBaby 編集者

Sarina Gomez(サリナ・ゴメス)はSeeMyBaby編集チームのペンネームです。

他の言語: Español

赤ちゃんの顔を想像してみよう

エコー写真を1枚、またはパパとママの写真を1枚ずつアップロード。約1分で、生まれたての赤ちゃんと4歳になった姿をSeeMyBabyが想像して描きます。

  • 2D・3D・4Dエコーに対応
  • 新生児と4歳のポートレート
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