この記事は一般的な情報であり、医学的なアドバイスではありません。ご自身の妊娠や健診については、主治医や助産師にご相談ください。
4D・3Dエコーで赤ちゃんの顔がいちばん見やすいのは、妊娠25〜33週ごろが目安です。たとえば信州大学医学部附属病院は、3Dエコーの撮影は妊娠25〜33週ごろが最も適しているとしたうえで、週数や羊水の量、赤ちゃんの向きによっては希望の画像が撮れない場合もあると案内しています(信州大学医学部附属病院)。「いつから」は皮下脂肪がつきはじめるころ、「いつまで」は週数よりも赤ちゃんの位置しだい、と考えるとわかりやすくなります。
週数ごとの見え方の目安
顔の見え方は、赤ちゃんの成長と、おなかの中のすき間の両方で変わります。米国のクリーブランド・クリニックによると、胎児は妊娠23週ごろから急速に脂肪をつけはじめ、25週ごろには皮膚のしわが減ってふっくらし、27週ごろには目を開けたりまばたきしたりできるようになります(Cleveland Clinic)。
| 週数 | 顔の見え方の目安 |
|---|---|
| 〜24週 | 顔の形はわかるが、脂肪が少なく、ほっそり骨ばった印象になりやすい |
| 25〜33週 | 頬がふっくらしてきて、表情も見えやすい。多くの施設がすすめる時期 |
| 34週〜 | 顔が映ることもあるが、赤ちゃんの向きや位置によって撮れないことが増える |
この表はあくまで目安です。同じ週数でも、顔の前に手や胎盤があれば見えませんし、早い週数でもきれいに映ることがあります。
なぜ25〜33週ごろが見やすいのか
この時期が選ばれるのは、顔がふっくらしてくることに加えて、顔の前に羊水のすき間が残っていることが多いためです。3Dエコーは、顔の表面と羊水の境目から立体を組み立てるので、顔のすぐ前に羊水があるほど輪郭がきれいに出ます。
英国医用超音波学会(BMUS)で2023年に発表された研究では、妊娠21〜30週に撮った3Dの顔の画像342枚を分析し、画質に影響した要因として、妊娠週数と顔のまわりの羊水の量、胎盤の位置、顔を隠す手足、赤ちゃんの向きを挙げています(BMUS 2023 ポスター発表)。小規模な学会発表ですが、羊水が十分にあり、胎盤が背中側にあり、顔の前に手足がないと画質がよくなる、という結果でした。
エコーの顔が実際の顔とどう違って見えるかは4Dエコーの顔立ちと実際の赤ちゃんで解説しています。
「いつまで」は週数より赤ちゃんの位置しだい
4Dエコーをいつまで受けられるかは、施設の受付期間と、そのときの赤ちゃんの位置で決まります。予約できる週数の上限は施設ごとに違うので、まずはかかりつけの病院やクリニックに確認しましょう。
当日に顔が見えない主な理由は次のとおりです。
- 赤ちゃんがうつぶせで、顔が背中側を向いている
- 手やへその緒、胎盤が顔の前にある
- 顔が子宮の壁にくっついていて、前に羊水のすき間がない
このようなときは、少し時間をおくと向きが変わることもあります。顔が隠れる理由とその場でできる工夫は胎児が顔を見せてくれない時は?にまとめています。
予約の前に確認したい6つのこと
4D・3Dエコーの内容は施設によってかなり違うので、予約の前に次の点を聞いておくと安心です。
- 料金。 健診とは別の自費になることが多く、信州大学医学部附属病院では6,080円です。
- 受けられる週数と回数。 同院では対象期間中ひとり1回までとしています。
- 受け取り方。 同院ではプリント3枚が原則で、DVDなどのデータ提供や録画は行っていません。動画で残したい方は特に確認しましょう。
- 同席できる人数。 パパや上の子が一緒に見られるかどうか。
- 性別を教えてもらえるか。 記念撮影として行う施設では、性別や発育については答えないことがあります。
- 撮れなかったときの扱い。 顔が映らなくても料金がかかるのか、別の日に撮り直せるのか。
2D・3D・4Dでそれぞれ何が見えるかは3Dエコーと4Dエコーの違いで比べています。
安全性:記念のためだけのエコーについての考え方
超音波検査は、適切に使えば安全性の高い検査と考えられていますが、記念の画像のためだけにエコーを行うことについては、海外の専門機関が慎重な立場をとっています。米国食品医薬品局(FDA)は、超音波には組織をわずかに温める作用があるとして、記念のビデオなど医療目的でない使用はすすめられないとし、医学的に必要な検査の中で記念の画像をもらうのは妥当だとしています(FDA)。米国超音波医学会(AIUM)も同様の見解です(AIUM)。
日本の妊婦健診では、超音波検査は妊娠23週までに2回、24〜35週に1回、36週以降に1回が望ましい基準として示されています(厚生労働省)。病院によっては、健診のエコーのついでに3D・4Dで顔を見せてくれることもあります。受けるかどうか迷ったら、主治医に相談してみてください。
撮れたエコー写真で、生まれた姿を想像する
きれいに撮れた3D・4Dのエコー写真は、それだけで宝物ですが、生まれた姿を想像して楽しむのにも使えます。SeeMyBabyは、エコー写真を1枚選ぶと、AIが新生児の姿を想像したポートレートを約1分で描くiPhoneアプリです。くわしくはエコー写真から赤ちゃんの顔を想像する機能のページをどうぞ。
横顔がはっきり映った3D・4Dの写真ほど、エコーの面影が残りやすくなります。2Dの写真でも作れますが、そのぶん想像の部分が大きくなります。できあがるのはお楽しみの想像図で、顔立ちを当てるものではありません。
出典
- 信州大学医学部附属病院:3Dエコーによる赤ちゃんのカラー画像ご提供(申込書)
- Cleveland Clinic: Fetal Development: Week-by-Week Stages of Pregnancy
- BMUS: Quantitative evaluation of factors influencing the acquisition of 3D obstetric US images (2023)
- FDA: Ultrasound Imaging
- AIUM: Prudent Use and Safety of Diagnostic Ultrasound in Pregnancy
- 厚生労働省:妊婦に対する健康診査についての望ましい基準
パパ・ママからよくある質問
4Dエコーは何週から受けられますか?
受付の週数は施設によって違います。顔がふっくらして見やすくなるのは25週ごろからが目安で、たとえば信州大学医学部附属病院では25〜33週ごろが最も適しているとしています。
4Dエコーは何週まで受けられますか?
上限は施設ごとに決まっているので、予約時に確認しましょう。週数が進むと、赤ちゃんの向きや位置によって顔が撮れないことが増えます。
20週前後でも顔は見えますか?
見えることはありますが、まだ皮下脂肪が少なく、ほっそりした印象になりやすい時期です。ふっくらした顔を残したいなら、25週以降を目安にするとよいでしょう。
4Dエコーで性別も教えてもらえますか?
施設によります。記念撮影として行うサービスでは、性別には答えないと決めているところもあるので、事前に確認しておきましょう。
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