エコー・超音波

4Dエコーは必要?受けない選択と超音波の安全性

4Dエコーは受けたほうがいい?受けなくても大丈夫?妊婦健診の超音波検査の基準と、FDAやACOGが示す超音波の安全性の考え方から、4Dエコーを受ける・受けないを決めるための材料を整理します。

この記事は一般的な情報であり、医学的なアドバイスではありません。ご自身の妊娠や健診については、主治医や助産師にご相談ください。

4Dエコーは、赤ちゃんの健康を確認するために必ず受けなければならない検査ではありません。妊婦健診で行う通常の超音波検査とは別の「記念に顔を見る」目的の撮影であれば、受けない選択をしても問題はなく、受ける場合も医療機関で必要な範囲で行うのが基本です。医療目的の超音波検査で害が出たという証拠は現在のところ見つかっていませんが、アメリカの規制当局や産婦人科の専門団体は、医療目的以外の超音波は控えるよう呼びかけています。

4Dエコーは「必須の検査」ではない

日本の妊婦健診で行う超音波検査の基準を見ると、4Dエコーは含まれていません。

厚生労働省の告示「妊婦に対する健康診査についての望ましい基準」では、超音波検査の目安を次のように示しています(厚生労働省告示)。

時期 超音波検査の目安
妊娠初期〜23週 2回
妊娠24週〜35週 1回
妊娠36週〜出産 1回

これは公費で受けられる健診の標準的な目安で、実際の検査の内容や回数は、医療機関の方針や、お母さんと赤ちゃんの状態をみた主治医の判断によって変わります(厚生労働省「妊婦健診Q&A」)。健診のたびに超音波で赤ちゃんの様子を見る施設もあります。

4Dエコーは、この通常の検査とは別に、赤ちゃんの顔や表情を立体的に見るために行われることもある撮影です。3D・4Dの違いは 3Dエコーと4Dエコーの違い で詳しく解説しています。

超音波は安全?専門機関の見解

超音波検査は、レントゲンのような放射線を使わない検査です。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、超音波は訓練を受けた医療者が慎重に使う限り一般に安全と考えられており、安全性の実績もあると説明しています(FDA:Ultrasound Imaging)。

一方で、FDAは次の点もあわせて示しています。

  • 超音波は体の組織をわずかに温めることがある。
  • 体液や組織の中に小さな気泡ができる(キャビテーション)ことがある。
  • これらの長期的な影響はまだわかっていない。
  • そのため、医療者は必要最小限の量で使う「ALARA(As Low As Reasonably Achievable)」の原則を守るべきとされている。

アメリカ産科婦人科学会(ACOG)も、現時点で超音波が胎児に害を与えるという証拠はなく、先天異常や小児がん、発達の問題との関連も見つかっていないとしたうえで、将来なにか影響がわかる可能性もあるため、超音波検査は医療上の理由で資格のある医療者が行い、気軽な使用は避けるよう勧めています(ACOG:Ultrasound Exams)。

「記念のための撮影」について専門機関が言っていること

ポイントは、「医療目的の検査のなかで撮る記念写真」と「記念のためだけの撮影」を分けて考えることです。

FDAは、記念ビデオを得るためだけに超音波を使うことは推奨されていないとしつつ、医療上の必要があって行う検査のなかで記念の画像や動画を作ることは妥当だとしています。

ケース 専門機関の考え方
妊婦健診の超音波で、ついでに写真や動画をもらう 妥当とされる
医療機関で、医師や検査技師が必要な範囲で行う3D・4D撮影 医療上の検査のなかで撮るなら、FDAの考え方では妥当な範囲。目的や時間は主治医に確認
医療目的がなく、長時間かけて記念動画だけを撮る FDAやACOGは控えるよう呼びかけている

日本では、4Dエコーは産婦人科で妊婦健診と一緒に、または別枠の自費の検査として案内されていることがあります。受けるかどうか迷ったら、「何分くらいかかるか」「健診の超音波とは別に行うのか」を、かかりつけの医療機関に聞いてみると判断しやすくなります。

受けない選択をしても大丈夫な理由

4Dエコーを受けないことで、赤ちゃんの健康管理に必要なものが欠けるわけではありません。赤ちゃんの成長や元気さの確認は、通常の妊婦健診の超音波で行われます。

受けない選択をする理由は人それぞれです。

  • 医療目的以外の超音波は最小限にしたい。
  • 自費の費用がかかる。
  • 「顔が怖く見える」と聞いて不安になった。4D画像は羊水や光の当たり方で実際と違って見えることがあり、3Dエコーと実際の顔の違い で理由を解説しています。
  • 生まれてから会うのを楽しみにしたい。

逆に、受けたい気持ちがあるなら、それも自然なことです。受けるなら、顔が見えやすい時期を選ぶと1回で満足できる写真になりやすくなります。時期の目安は 3Dエコーはいつがベスト? で紹介しています。

追加の撮影をせずに「顔を想像する」方法

4Dエコーを受けなくても、健診でもらうエコー写真を使って、生まれたあとの顔を想像して楽しむ方法があります。SeeMyBabyの エコー写真から赤ちゃんのポートレートを作る機能 は、手元にあるエコー写真1枚から約1分で新生児のポートレートを描くアプリです。追加の超音波は必要ありません。

2Dのエコー写真でも作れますが、その場合は想像の部分が大きくなります。できあがるのはAIが想像した顔で、本当の顔を当てるものではなく、医学的な検査でもありません。赤ちゃんの健康については、これまでどおり妊婦健診で確認してください。「5Dエコー」という言葉が気になる人は 5Dエコーとは? もどうぞ。ほかの記事は SeeMyBabyブログ から読めます。

参考資料

  • 厚生労働省「妊婦に対する健康診査についての望ましい基準」(平成27年厚生労働省告示第226号)PDF
  • 厚生労働省「妊婦健診Q&A」PDF
  • U.S. Food and Drug Administration. Ultrasound Imaging. ページを読む
  • American College of Obstetricians and Gynecologists. Ultrasound Exams (FAQ). ページを読む

パパ・ママからよくある質問

4Dエコーを受けないと、赤ちゃんの異常を見逃しますか?

赤ちゃんの成長や様子の確認は、通常の妊婦健診の超音波検査で行われます。詳しい検査が必要かどうかは主治医が判断するので、気になることは健診で相談しましょう。

エコーのやりすぎは赤ちゃんに悪いですか?

医療目的の超音波で害が出たという証拠は、現在のところ見つかっていません。ただし長期的な影響は完全にはわかっていないため、FDAやACOGは医療上の必要がある範囲で使うよう勧めています。

妊娠初期のエコーは何回も受けて大丈夫ですか?

妊娠初期の超音波は、妊娠の確認や週数の確認などのために主治医が必要と判断して行うものです。回数が気になる場合は、なぜその検査が必要なのかを主治医に聞いてみましょう。

4Dエコーが怖いと感じるのはおかしいですか?

おかしくありません。安全性が気になる人も、画像の見た目が気になる人もいます。受けるかどうかは自分で選んでよく、迷ったら主治医に相談しましょう。

Sarina GomezSeeMyBaby 編集者

Sarina Gomez(サリナ・ゴメス)はSeeMyBaby編集チームのペンネームです。

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